冬のアウターの絶対王者、THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)の「バルトロライトジャケット(Baltro Light Jacket)」。 毎年抽選販売になるほどの人気で、街中で見かけない日はないほどです。
しかし、最近ではこんな声も…。
- 「街中で被りすぎて気まずい(量産型)」
- 「値段が高騰しすぎて手が出ない」
- 「流行りすぎて逆にダサいのでは?」
さとし人気が出ると一定数批判が出るのは仕方ないこと。だけど、ジャケット1着に6〜7万円以上出すのは勇気がいりますよね…。
そこで今回は、バルトロライトジャケットの特徴を整理しつつ、機能性や見た目が似ている「ポスト・バルトロ」な類似品・対抗馬を紹介・比較していきます。
バルトロライトジャケットの特徴


まずは比較対象となる本家のスペックをおさらいしましょう。
価格: 66,000円〜(※2024-25年モデル参考価格)
素材: GORE-TEX INFINIUM / WINDSTOPPER(防風・耐水)
中綿: 光電子ダウン(遠赤外線効果)
重量: 約910g(Lサイズ)
バルトロの良い点
- GORE-TEX WINDSTOPPER採用 完全防水ではありませんが、防風性と透湿性に優れた素材。「雪や小雨程度なら余裕」かつ「蒸れにくい」のが特徴です。
- 圧倒的な保温性 「光電子ダウン」により、体温を輻射して温めます。真冬の天体観測や雪上ハイクにも耐えうるスペックです。
- 意外と軽い 見た目のボリューム感に反して、約910gと軽量。カナダグース(約1.3kg〜)等と比較しても肩が凝りません。
バルトロの悪い点
- 値段が高い: 年々定価が上がっており、プレ値がつくとさらに高額に。
- 被りすぎる: 電車で同じ車両に3人いる、なんてこともザラです。
- 着膨れする: モコモコしすぎるため、リュックが背負いにくかったり、電車で邪魔になったりします。
バルトロライトジャケットの類似品、そっくりな商品


〇選択した基準は以下の3つです
・見た目より機能性、目的として似ている商品
・見た目がそっくりな商品
・ブランドの位置づけと見た目がそれなりに似ている商品
MIGOTOU ダウンジャケット


85%の高品質ダウン/15%フェザーのダウンジャケット。
見た目上はかなり似ている。
収納・調整可能なフード・襟元に収めることができる。
約12,000円で比較的安い。
GU ヒートパデッドスタンドカラーブルゾン


GUのヒートパデッドスタンドカラーブルゾン。
見た目はTHE NORTH FACEに近いが圧倒的なコストパフォーマンスな商品。
値段は3,990円と圧倒的な安さ。
ダウンジャケットは「羽毛」。GUのヒートパデッドスタンドカラーブルゾンはパデッドでポリエステルなど人工的な化学繊維で作られている。
やや丸みの帯びたシルエットである。
2024年シーズンも発売されるかは未定である。
Schott TONE DOWN PARKA


SchottのTONE DOWN PARKA。
Schottはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、928年に世界で始めてジップ開閉のライダースジャケット。
ライダースジャケット=Schottと言って過言ではない一大ムーブメントを起こした歴史ある米国ブランド。
2018年にTONE DOWN PARKAを発売。
暴風機能、保温性、機能性の高い、ハイパフォーマンスなジャケット。
32,000円とTHE NORTH FACEより半額程度。
Mont-bell ベイカーⅢ


Mont-bellはTHE NORTH FACE同様に人気アウトドアブランドの1つ。
なんといってもモンベルの1番の魅力は、高いフィルパワー数値!フィルパワーとは羽毛のかさ高を表す単位のこと。
寒暖差が激しい自然環境で育てられた水鳥から採取されたダウンのみ使用しているEXダウン。
通常550以上は良質とされていますが、モンベルのダウンは平均800~1,000。
YoniStar ダウンジャケット


YoniStarのダウンジャケット。
5,590円と安価、100%ポリエステルの化学繊維。
保温性、防風性、防汚性、透湿性、耐磨性は劣るものの、オシャレなジャケット。
Columbia グランドトレックⅡダウンフードジャケット


Columbiaのダウンジャケット。
コロンビア独自の最新保温テクノロジーOmni-Heat Infinityをより身近に、普段使いに提案するダウンジャケット。
中わた:650FPダウン(ダウン80%、フェザー20%)
約30,000円とTHE NORTH FACEより半額程度。
adidas Helionic


adidasのHelionicダウンジャケット。
女性用で、極寒の日でも積極的に外に出られるようにデザインされた、ジップアップすると直ちに温もりが感じられるダウンジャケット。
わた:ダックダウン80% / フェザー20%
約30,000円以下で購入でき、THE NORTH FACEより半額程度以下。
ZWYM ダウンジャケット


ZWYMのダウンジャケット。
見た目上、似ているがオーバーサイズで体が大きい人向けのジャケット。
表地 ポリエステル、中わた: ダウンコットン/ポリエステル、裏地: ポリエステル 。
約9,000円で安価だが、化学繊維で機能的にはそこまでではない。
DAIWA PIER39 (ダイワ ピア39)


今、ファッション感度の高い層(特にスニーカー好き)から最も注目されているブランドの一つ、釣り具メーカーDAIWAのファッションラインです。
- 似ている点:
素材とハイスペック感- 同じ素材: バルトロと同じ「GORE-TEX INFINIUM (WINDSTOPPER)」を全面的に採用しています。生地のマットな質感や防風性はバルトロと全く同じレベルです。
- ボリューム感: バルトロに負けない、あるいはそれ以上のパンパンに詰まったダウンのボリュームがあります。
- ここが違う(メリット)
- 収納力: 釣り具メーカーらしく、ポケットの数が異常に多いです。バッグを持ちたくない「手ぶら派」にはバルトロより便利。
- 被りにくさ: ノースフェイスほど街中で溢れていないため、「通な人」という印象を与えられます。
NANGA (ナンガ)


「滋賀県のダウンメーカー」として絶対的な信頼を誇るNANGA。品質重視のユーザーが最後にたどり着くブランドです。
- 似ている点:最強クラスの防寒性と止水ジップ
- 無骨なデザイン: 特に「マウンテンビレーコート」などの上位モデルは、バルトロ同様に首元までしっかり覆うハイネック仕様で、真冬の寒さを完全にシャットアウトします。
- 機能美: 胸元のロゴや、テック感のある止水ジップの配置など、男心をくすぐるギア感が似ています。
- ここが違う(メリット)
- 完全防水: NANGAの代表作「オーロラテックス」素材は、防風だけでなく防水性能も高いです(バルトロは撥水・防風がメイン)。
- Made in Japan: 日本製(一部モデル除く)という安心感と品質の高さ。羽毛の臭いがほとんどしないのも特徴です。
WILD THINGS (ワイルドシングス)
米軍の特殊部隊用アウター(ECWCS Level 7)を元ネタにした、ストリートの定番アウターです。
- 似ている点:シルエットとストリートでの立ち位置
- 丸みのあるフォルム: バルトロの特徴である「ショート丈で丸っこい」シルエットに非常に近いです。
- ツートンカラー: モデルによっては肩の切り替えデザインがあり、視覚的にバルトロに近い雰囲気を出せます。
- ここが違う(メリット)
- 中綿がプリマロフト: ダウン(羽毛)ではなく、人工羽毛のプリマロフトを使用しています。水に濡れても保温力が落ちず、自宅で洗濯できるのが最大の強み。
- ラフに着られる: ダウン抜けを気にする必要がなく、ガシガシ使えます。
まとめ:結局どれを買うべき?
- ブランドの歴史と見た目のカッコよさなら 👉 FIRST DOWN または Schott
- 機能性(防風・暖かさ)を重視するなら 👉 Mont-bell パーマフロストダウン
- とにかく安く、ガシガシ使いたいなら 👉 GU または WORKMAN
バルトロは素晴らしいジャケットですが、自分のライフスタイルや予算に合わせて「あえて外す」のも賢い選択です。
お気に入りの一着を見つけて冬を乗り切りましょう!









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